『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月30日 「一箇不朽なるものを成就せば」

人生倏忽、夢の如く幻の如し、毀誉も一瞬、栄枯も半餉、唯だ其の中に就き、一箇不朽なるものを成就せば足る。 安政6年2月22日「※松如に復す」

【訳】

人生というものは極めて短いものであり、夢、幻のようなものである。誹りを受けることも、褒められることも一瞬である。栄えることも衰えることも瞬時である。はか
ない人生である中で、一つだけでいい、永遠に朽ちない事柄をなし遂げられれば十分である。

※長州藩士佐世氏の家来、土屋矢之助蕭海。松如は字。松陰の友人、同志。生涯松陰を助けた