『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

10月27日 「死して君親に負かず」

※吾れ今国の為に死す、死して君親に負かず。悠々たり天地の事、鑑照、明神に在り。  安政6年10月27日「辞世口吟」

【訳】

私は今、国家のために死ぬ。死ぬけれども、君や親には一切背いていない(やましい所は一切ない)。
果てしなく、永久に天地は存在する。神様が私の心をきちんと見通してくださっている。

※この日、松陰は江戸伝馬町の獄で斬刑に処せられた。詩は執行直前の口吟である。