『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

12月26日 「一日を弛めば」

足下誠に才あり、才あれども勤めずんば、何を以て才を成さんや。
今、歳将に除せんとす、学弛むべからず、一日を弛めば、将に大機を失せんとす。 
 安政4年12月20日「※馬島生に与ふ」

【訳】

お前は本当に才能がある。才能はあるけれども日々努力をしなければ、
どうして才能が開花させ、自分のものとできようか。できはしない。
今年もまさに暮れようとしている。学問をする気持ちをゆるめてはいけない。
一日でもゆるめれば、学問の大切な機会を失ってしまうぞ。

※長州藩医の子馬島光昭。松下村塾の門人。