『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
11月18日  「しなやかに毅く生きる」
幸之助の人生を見ていると節目節目をとても大切にしました。
それは初心を忘れてはいけないと思っていたからです。
仕事を見直し、生活を見直し、自分を見直し、
絶えず自分の信念を強化していきました。
それはちょうど節をもった竹のように
しなやかな毅さを養うようなものだったのです。
節目が大事とよく言われますが、
幸之助は、一つ一つの事柄をきちんと片づけて、
次に再び挑んでいったのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
11月17日  「困難を乗り越えよう」
幸之助は幾多の困難と果敢に戦って生きた人です。
「君な、困難に怯えてなんかいられない。希望をもって挑む
しかないんだ」
と言われました。
心配や憂いは、新しいものを創り出す一つの転機として捉
えていたのです。
困難があっても正々堂々これに取り組めば、新たな道がけ
てくるのです。
「君、悩んだり心配するのがイヤだったら経営者やめることや」
と教えられました。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
11月16日  「責任者の意識を持て」
責任者とは、被害者意識の対極にあるものです。
幸之助はすべては自分に責任があると考える人でした。
まず自らの心に問うて、他人のせいにしているところが
ないかを考えることが大切です。
如何なる事態に立ち至っても責任を引き受け、むしろ
それを活力の源とする、強い意志が責任を果たすことと
なるのです。
「君、被害者意識は自分をだめにする」
私の心を見透かしたように言われたことがあります。

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
11月15日  「お金は人間性を現す」
お金の使い方はその人の人間性を現します。
幸之助は創業の時どんなにお金に困っても、それに左右
されるような人ではありませんでした。
お金は天下のまわりものと言いますが、お金が主役の経営
ではなく人間主役の経営が幸之助の哲学でした、
「木野君、お金に振りまわされる人間になったら経営もおしまいや」
この言葉が今でも耳に残っています。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
11月14日  「私心を慎む」
「何が正しいかということに、確固たる信念を持つならば、
そこから出る勇気は、非常に力強いものとなり、成功へ
の道を歩むことになるのだ」
と、幸之助が声を大にして戒めていたのは、
自分だけのことを考えたり人を出し抜いて
うまくやろうとすることでした。
私心を厳に慎むべきです。