『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

7月31日 「苟も道に志して」

士、道に志さざれば則ち已む。苟も道に志して、禍を畏れ罪を惧れ、言を尽くさざる所あり、容を当世に取り、過を将来に胎すは、豈に君子の学を為す者の為す所ならん
や。 

安政5年11月朔日「国柱に跋す」

【訳】

士たるもので、道に志さないのであれば、それで終わりである。仮にも道に志した士が、眼前の禍を恐れ、罪に問われることを恐れて諫言もせず、悪しき事態を容
認し、将来にあやまちを残すようであれば、それは君子の学問を学ぶものの態度であろうか。そうではなかろう。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

7月31日 「先のことは誰にもわからない」

先のことは誰にもわからない。

幸之助は、「どうすれば、うまくいくか。あれこれ、思い巡らすこ とも大切だが、

ある程度考えた後は、実際に行動に移してみることがより大切だ」と教えてくれました。

そこから、思いもよらなかった道が開かれてくることが多いのです。

自分の心と向き合うことが大切なのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

7月30日 「問題が起こってからでは遅い」

「問題が起こってからでは遅い、起こる前に原因を察知して、
手を打ち、問題を起こさぬようにしないと、経営者として落第
だ」と幸之助は厳しく教えていました。

自得する心構えなしに、本当のプロは生まれないのです。
自得の精神あってこそ、知識も人の教えも生きて来るのです

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

7月30日 「自ら昭々にして」

自ら昭々にして、人を昭々ならしむるは賢者にて、必ず其の功を見るなり。自ら昏々にして、人をして昭々ならしむるは不肖にて、必ず其の功を見ず。(中略)人君官
吏、豪奢を好み安逸に耽り、天下へ質素倹約、文武興隆の令を降す如き、古より未だ曾て行はるるものあらず。近人の文中に「主人晏く起くれば家僮門を掃はず、騎者胆
壮なれば馬余勇あり」の語あり。余以て名言とす。 安政3年6月7日「講孟劄記」

【訳】

自分自身が明らかな人徳をもっていて、人を導き、徳を明らかにさせようとする人は心ある立派な人であり、それは必ず成功する。自分自身が道理に暗く愚かな人物であ
りながら、その徳を明らかにさせようとする人は愚人であり、それは必ず失敗する。(中略)君主や役人が、贅沢を好み、何もしないで遊び暮しながら、天下の人々に質
素倹約、文武の興隆を命令しても、昔からそのようなことが実行されたためしはない。近頃の人の文章に、「主人が遅く起きるなら、召使いは門前を掃除しな
い。馬の乗り手の意気が盛んであれば、馬も元気が溢れてくる」という言葉がある。私はこれをすばらしい言葉だと思っている。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

7月29日 「競争はものを生む母である」

幸之助は「競争は新しいものを生み出す源である」と教
えてくれました。
インターフォンの販売で私が苦しんでいる時の言葉です。

競争はその人の潜在能力を引き出し知恵を生み出す、
競争に勝利する法則を伝えたかったのです。
成功するまで続けたならば、失敗というものはない。
成功あるのみです。