『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
11月25日 「暗い絵を描けば」
悲観した暗い絵を描けば、その通りの方向に、現実も動いて行く。
自分も不可能だと思えば、必ず不可能になる。もうだめだと思っ
たら、必ずだめになる。
だから、そんな悲観的なイメージは心から消し去らねばならない。
「『私は勝つ』。そう決めた人が勝つんや。人間は思った通りになる」
幸之助にいつも諭されました。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
11月24日  「成功の源泉」
使命感を持つと情熱が生まれ、情熱が生まれると強い決意が生じてくる。
経営活動とは指導者の使命感の発露であり、それが具体的な成果となるのです。
形の無い使命感や情熱が決意となって成功を作り出していく。
「君、決意こそ、すべての成功の源泉やで」
幸之助は厳しい視線で私に言いました。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
11月23日  「正面から挑む」
すべての事柄を正面切って受けて立つ。
そんな気概を幸之助にいつも感じていました。
どんな逆境にも敢然と立ち向かう生き方が、幸之助自身の
命を強くしていったのです。
正面から挑むという、指導者の一念が事業を成功へと導い
ていったのです。
心が燃えずにうろたえていては、偉大な事の成就は絶対に
不可能なのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
11月22日  「社員に経営意識を持たせよ」
幸之助は、常に社員の経営意識を持たせたい、と考えて
いました。衆知の経営をしていくには、社員一人一人が
社長のような気持ちで働くことが一番大事です。
「木野君、社員が全員社長のようになったら、会社は簡単
に発展する。君も僕を使えるようになったら一人前や」
と、鼓舞されました。
社員は会社の宝なのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
11月21日 「素直の初段」
「君な、素直な初段になったで」
幸之助は、真々庵に行く車中で喜んでいました。
PHP三〇周年の記念日です。
素直な心になれば、すべての真実が見えてくるのでしょう。
幸之助の判断はいつも間違っていませんでした。
何事にも素直に取り組んでいけば、そこから新たなものが
生み出されてくるのです。
「木野君、早く君も素直の初段になれ」
いまでも天国から言われているような気持ちです。