『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
2月23日 「素直な心が成功を呼ぶ」
事業成功の基本は、なんと言っても
「素直な心」
です。
「素直になるためには、まず素直な心になりたいと願うことだ」
と、幸之助は口を開くと言っていました。
そうして、「一日一回、素直な心になりたいと、念ずることだ」
と。
その繰り返しが、成功を呼ぶのです。
素直になって宇宙根源の法則に乗らねば、事業は決して成功
しないのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―
2月21日 「不況は人災です」
「不況は人災だよ。人の心が不況を創るのだ。
 このことがわからないと事業に失敗する。木野君覚えておきや」
 と。
 人災は、人が創ったのだから、人で解決できないことはないのです。
「不況は、モノの価値を知るための得難い体験だ」
 と、幸之助は不況を一大チャンスと捉え、改革に挑戦して大きく成長したのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
2月20日  「神業は人間でも出来るよ」
「君ね、人間は神様にはなれないが、神業だといわれることは、
努力次第で出来る」と、幸之助は言いました。
神業=人業 + α(アルファー)
だから、αをゼロにすれば、人業=神業となると考えたのです。
幸之助は、αをゼロにするために、「止めを刺す経営」に徹しました。
こうして、神業のような仕事をして、経営の神様になったのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
2月19日 「君の考えは、僕の考えとちがうで」
 私の学生時代のことです。
 PHPの普及に貢献しようと、映画祭を開くことにしました。
 その時の話です。
 幸之助に、
「PHP運動は、商品を出してまで宣伝する、
 そんなものではない。もっと尊い国民運動だ。
 君はこの僕の考えた方を冒涜するものだ」
 と強いお叱りを受けたのです。
 幸之助は何事に対しても純粋に取り組んだ人です。

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
2月18日 「変化に乗り遅れるな」
「『変化に乗り遅れるな』という言葉があるが、変化に気づいた
時は、もう遅い。変化が起こってしまっている。
木野君。君ならどうする」
と、聞かれ、
「変化の先取り」
をしますと言うと、
「世の中に、「一寸先は闇』という諺(ことわざ)があるで」、
と叱られました。
「自らが変化を起こせ、自ら歴史を作れ」
と、言うのが幸之助の答えでした。