『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
4月29日 「信用をつくる」
「君、信用が商売発展の基礎やいうこと覚えときや」
若い私に幸之助が教えてくれたことです。
ファクシミリの成功は、この信用を重んじたことから出来上がった
のです。
幸之助は自分だけよければいいというような経営者ではありません。
全世界の人たちのために尽くす経営が信用を生んだのです。
ファクシミリの国際企画が出来たのは幸之助のこの一念からです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
4月27日 「宇宙根源の法則とは』
朝になると太陽が東に昇り、夜には西に沈む。
また、翌日もこれを繰り返す。
春の次には夏が来て、秋とな冬となる。
そして、また春を迎える。
この自然の法則を、幸之助は、「宇宙根源の法則」と名づけ、
「すべての生命の開花の源」と考えたのです。
すべては生成発展しているのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
4月26日 「どんな人にも、世界一の能力がある」
「どんな人でも、世界一の能力を一つは持っている」
幸之助が言うと、不思議にも信じてしまいます。
私たちの祖先を51代さかのぼると、2251兆7998億1368万
5246人の両親に辿り着きます。
この膨大な遺伝子、DNAを私たちは受け継いでいるのです。
世界一の能力は、一つどころか幾つも持っているはずです。
幸之助は
「人間は崇高にして、偉大な存在なのだ」
と言い切っています。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
4月25日 「借金は人も会社もおかしくする」
銀行から金を借りるのは、回転資金のためです。
長期資金を借りては、自分自身の基本を間違えてしまいます。
事業は自己資金で行うものだからです。
安易に金が手に入ると、つい実力以上の投資をしがちになります。
これが大きな失敗を招くのです。
無借金経営は、不変の法則です。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
4月24日 「好況よし、不況なお良し」
幸之助は、昭和四年の世界大恐慌の時、五つのことを断行しました。
一、経営理念(信条・綱領)を創った。
二、人を一人もカットせず、賃金もノーカットで、半日操業で全員営業に出た。
三、在庫を二ヶ月で完売し、新工場を建設。
四、社名を変更。
五、新事業部門(電熱部門)に進出。
松下は、不況の時に大躍進したのです。