『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
   ―この時代をいかに乗り切るか―

10月22日 「自分本意は自滅の道」

ファクシミリ事業を軌道に乗せようとして相談に行った時、
「君な、自分本意は自滅の道や」
と、言われたことがあります。
自分一社のことのみ考えては業界のレベルが上がらず、結
果的に自分の会社の安泰もあり得ないということでした。
事業は社会からの要請に的確にお応えするために興すものです。
 決して社会を無視して自分本意になってはいけないのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月21日 「困難に直面してもうろたえるな」

幸之助は困難に出会ったとき、「絶えず大事に直面してもうろたえるな」
と言っていました。
単に策を弄するのではなく、大局からものごとを見て、冷静沈着に決断
する人でした。
世の中の一人ひとりの人間は、どんな立場にあっても生身の苦悩に向き
合って生きてます。
苦労しても大事に直面してもうろたえなければ偉大な英知に目覚めるのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月20日 「なすべき仕事は無限にある」

「我々のなすべき仕事は無限にある」。これは幸之助の一貫した
事業哲学です。
仕事は、無から有を生んで創り出すものです。100年もすればす
べてのものは、新しく生まれ変わります。すべては進化しなければ
ならないのです。
仕事の中に、美しい感動がなければ、よい仕事は出来ないのです。
大きな視点でみれば、どんな不況でも仕事は無限にあるのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月19日 「お客様のためという素直な心」

自己中心の経営姿勢は覇道に近いというのが、幸之助の教え
でした。
お客様のためという信念から出た呼びかけでなければ、内なる
強い説得力は生まれてこないのです。

日常の何気ない出来事の中にも、他人を思いやる気持ちが大切
であり、そこに王道の経営の強さがあるのです。

お客様のためという素直な心が、理想の灯りを点すのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月18日 「辛抱が大事」

幸之助の生き方を貫くものは、成功の道は辛抱だということです。

相手の言うことをいったん素直に受け入れてみる。
与えられた逆境にも安易に逆らわない。
そうした大きな辛抱強さが幸之助の天運を切り拓いたのです。

「心の通う人間らしい社会を、辛抱の一念で、より高く、より深く、
より広く築き上げねばならない」と、幸之助は懸命でした。