『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

5月28日 「士の妻室たる者は」

 

「士の妻室たる者は、士常に朝に在りて内を知らず、故に夫に代りて家業を戒む。豈に懦弱を以てせんや」と云ふは、実に至言なり。  安政3年8月以降「武教全書講録」

【訳】

「武士の妻たるものは、武士が常に城に詰めていて、家のことをを知らないのであるから、夫になり代わって、家のことを一切取り仕切るものである。どうして、軟弱で意気地のない態度でよかろうか。いけない」という教えは、実に適切な言葉である。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

5月27日 「経営の確信」

幸之助は、大事なことは人に教えを請いつつ、何ものかを悟り
続けるという生き方をしていました。
話すことを3割、聴くことを7割とし、何事にも関心を持って学び
続けたのです。
そして、単に学ぶということではなく、その後は深く深く思索にふ
けり、自分の納得のいく答えを探し続けたのです。
すべての経験が教科書であり、すべての人の教えは参考書でし
た。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

5月27日 「忠孝の本」

 

「君父の恩情を体認する」は是れ忠孝の本なり。  安政3年8月以降「武教全書講録」

【訳】

「君主や父親の御恩を、体験してしっかり会得すること」は、忠孝の基本である。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「少挫折を以て」 

(楠公の)言に曰く、「勝敗は常なり、少挫折を以て其の志を変ずべからず」と。  年月日不詳「南北興亡論」

【訳】

楠木正成公の言葉にいう。「勝つことも、負けることも世の中のならいである。ちょっとした挫折でその志を変えるべきでない」と。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

5月26日 「国を憂ふるを以て自ら任ず」

 

抑々余が如き、正直国を憂ふるを以て自ら任ず。  安政3年6月10日「講孟劄記」

【訳】

私は、衷心より、国家を憂えることを自分の責任としている。