『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

5月26日 「朝に発意し、昼は実行、そして夕べ
に反省する」

「朝に発意し、昼は実行、そして夕べに反省する。
実業人の生活態度はこうありたい」と、幸之助は
忠実に実行していました。

99回の失敗の後に、1回の成功が普通と、発明王
エジソンは言っています。
しかし、経営者には失敗は許されないのです。
発意と実行と反省を常に心がければ、失敗が成功
に変るのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

5月25日 「帰らじと思ひさだめし旅なれば」

 

帰らじと思ひさだめし旅なればひとしほぬるる※涙松かな。  安政6年5月25日「涙松集」

【訳】

もう帰っては来ないだろう、と覚悟を決めた旅であるので、一層涙にぬれる、この涙松だなあ。

 

※江戸時代、萩往還は、この松並木から、左に折れており、萩城下が見える最後の場所であった。安政6年(1859)のこの日、松陰は萩を発ち、江戸へ護送された。その時、「涙松」で詠んだ歌である。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

5月25日 「経営のコツは」

「経営のコツは、自分が経営者であることを強く自覚
すること。
経営が好きであること。辞を低くすること」
この三つだと教えられました。

幸之助は、「智慧は無限、人間は王者、人生はドラマ
だ」と、「苦労を惜しまぬ人間に不可能はない」と言っ
ています。

*「辞を低くする」:丁重なことばづかいをする

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「我が道に従はせ難きは」

 

彼れの道を改めて我が道に従はせ難きは、猶ほ吾れの万々彼れの道に従ふべからざる如し。  安政3年6月10日「講孟劄記」

【訳】

人の生き方を改めさせて、自分の生き方に従わせるが難しいのは、なお、私が決して人の生き方に従うことができないのと一緒である。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「欲の陥り易くして」

 

凡そ欲の陥り易くして悔い難きものは、多くの忽せにする所にあり。  安政3年6月10日「講孟劄記」

【訳】

だいたい、欲望というものが陥りやすく、後から振り返って、悔やんでも悔やみきれないのは、(心を)いい加減にしているところがあるからである。