『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「妄りに人の師となるべからず」

 

師道を興さんとならば、妄りに人の師となるべからず、また妄りに人を師とすべからず。必ず真に教ふべきことありて師となり、真に学ぶべきことありて師とすべし。  安政2年8月16日「講孟劄記」

【訳】

師道を興そうとするのであれば、簡単な気持ちで人の師となるべきではなく、人を師とするべきではない。本当に教えるべきことがあって初めて師となり、また、本当に学ぶべきことがあって初めて師とするべきである。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

8月22日 「積み重ねが大事」

すべての結果は一つひとつの積み重ねで決まります。
表面的な結果も大切ですが、成果を大事にすると同時に、
その積み重ねの過程が最も大切なのです。

事業は、目的を果たすこと、結果を出すことを重視しますが、
それ以上に、どのような理念で、どのようにやるのかの
プロセスがもっとも重要です。
それを間違えると結果は正反対になります。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月22日 「事を済すは誠に在り」

事を済すは誠に在り。 安政6年正月25日「※君儀に復す」

【訳】

物事をきちんとやり遂げることができるのは、まごころだけである。

※安富惣輔。君儀は字。野山獄の同囚、門人。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月21日 「祖先に孝するは」

祖先に孝するは栄禄に非ざるなり。父母に事ふる定省に非ざるなり。祖先の忠を墜さず、父母の名を忝しめず、孝・事の大、是れのみ。 安政6年正月24日「※1李卓
吾の『劉肖川に別るる書』の後に書して※2子大に訣る」

【訳】

先祖に尽くすというのは、名声を得たり、高い俸給をもらうことなどではない。父母にお仕えするということは、親にうやうやしく仕え、孝養を尽くすことなどではな
い。祖先の残された忠の実績、その心を汚さず、また、父母の名前をはずかしめないことである。孝行する、また、仕えるとは、こういうことであり、これ以上のことは
ない。

※1 1527~1602。中国明代の思想家。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

8月21日 「許されない」

「企業が天下の人・モノ・土地・金を使いながら、社会に何のプラスも
もたらさないのは許されない」

いつも幸之助は松下の基本理念として、こう言い続けてきました。

「本当の経営は、世のため、人のために行うのだから」

幸之助は、私企業といえども、人もモノも、金も、皆、公のものととらえています。
公のものを使って、赤字を出し、公に奉仕出来ないのは、罪悪だと強く戒めていました。