『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

10月24日 「衆議帰一」

総じて大事を挙げ行ふ時は必ず衆議帰一の所を用ふべし。是れ政の先著なり。 嘉永6年8月「将及私言」

【訳】

全てにおいて、大切なことを審議決定し、実行する時には、必ずみんなの意見が一致したものを採用すべきである。

これは政治を行う上で最も優先すべきことである。

何事においても最善を提案し、
人々が幸せになれる最善を追及すべきですね。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月23日 「良識を高めよ」

幸之助に四四年仕えて経営の難しさを知りました。
「会社は放っておくといつでも化け物になる」という言葉を
思い出します。
サブプライムローンも会社が化け物になった一つの
事例でしょう。経営の仕方によって会社は弊害を作り出します。
それを是正していくのが結局人間の良識だと言っていました。
王道の経営をするには、やはり良識を高めることこそ大事です。

良識を高めるべく学び続けます。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

10月23日 「為さざるの志確乎たらば」

為さざるの志確乎たらば、一旦事変に臨むことありとも、必ず能く為すあるの業を成すことを得ん。
是れ吾が学を勤むる所以なり。  安政2年11月11日「講孟劄記」

【訳】

してはいけないことは絶対にしないという志が確かであれば、いつどのようなことが起きても、
必ず立派に対応することができるであろう。これが、私が学問をする理由である。

日本人として正しい道を歩み
倫理を守ります。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

10月22日 「自分本意は自滅の道」

ファクシミリ事業を軌道に乗せようとして相談に行った時、
「君な、自分本位は自滅の道や」と言われたことがあります。

自分一社のことのみ考えては業界のレベルが上がらず、結果的
に自分の会社の安泰もあり得ないということでした。

事業は社会からの要請に的確にお応えするために興すものです。
決して社会を無視して自分本位になってはいけないのです。

社会のニーズに応え、社会の皆様に喜ばれ、皆様と共栄を目指します。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

10月22日 「人才育せざるべからず」

人才育せざるべからず。(中略)蓋し人各々能あり不能あり、物の斉しからざるは物の情なり。
(中略)斉しからざる人を一斉ならしめんとせず、所謂才なる者を育することを務むべし。
(中略)今の弊、闔国の人をして皆一斉ならしめんと欲するに在り。
而して却つて其の間、才なる者を特出するを見ず。  
嘉永4年4月以降「※山田治心気斎先生に贈る書」

【訳】

人のもって生まれた才能というものは、育てずにおくべきではない。
(中略)ただし、人にはそれぞれできることとできないことがある。
物が同じではないというのは物の本質である。
(中略)同じではない人を同じにしようなどとせず、いわゆる、その人の優れた才能を育てることに努めるべきである。
(中略)今の欠点は、全国の人をみんな同じようにしようと願っていることである。
そうであるから、かえって、我が国では才能の特に秀でた人を見ないのである。

※長州藩 山田宇右衛門。治心気斎は号。松陰は幼少時よりその教えを受け、最も影響を受けたといわれる。

人それぞれの長所を見つけ、その長所を伸ばすべきですね。