安岡正篤 一日一言

安岡正篤 一日一言

心を養い、生を養う

10月29日

  老の境地

 老は元来老いるという意味と共に、その長年月の経験と修錬とより

出来上がる熟達の境地、なれたとか、ねれたという意味に用いられる。

老手老練老酒など、悪く応用されては老獪などの語に明らかであるがー

若い者に免れない生な点や、又世間の多数者に存する通俗な型を

超脱した風格、もはや一時的な刺激に自己の全部を動かされたり、

事物の一面に捕らわれたり、皮相に止まるようなことはなく、

能く全体を観察し、深く内面に通ずることが出来て、全て自主自由に

観察し行動して何等危っ気の無いところがある。

 けばけばしい色彩はぬけててしまって、落ちついた、渋い味を持っている。

 

 

福岡市東区香住ヶ丘  株式会社 キョウエイホームより

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
10月28日 「易不易の法則」

幸之助ほど天地自然や、社会現象の易不易をつかんだ人も
いないと思います。
理念という不易の法則を守り、時代の変化には敏感に対応し
ていました。

自分を取り囲む境遇を受け入れ、与えられた今ここに、指導
者としての一念をもって生きることが何よりも大事なのです。

「木野君、世の中には変えてはいけないものと変えんといけな
いものがある。そこが経営の急所や」と言われました。

福岡市東区香住ヶ丘  株式会社 キョウエイホームより

安岡正篤 一日一言

安岡正篤 一日一言

心を養い、生を養う

10月28日

静和

  人物・人間も、呼吸も同じことであって、

人間もいろいろの人格内容・精神内容が深い統一・調和

を保つようになるに従って、どこかしっとりと落ち着いてくる。

柔かい中に確りとしたもながあって静和になる。

そういう統一・調和が失われてくると鼻息が荒くなるように、

人間そのものが荒くなる。ガサガサしてくる。

 

 

 

福岡市東区香住ヶ丘  株式会社 キョウエイホームより

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

 

10月27日 「常に仕入れ先を尊ぶ」

常に仕入れ先を尊ぶ。販売先を尊ぶ。
幸之助の基本的な考え方です。販売していただくお得意先も
大事だが、仕事に協力していただく共栄会社や仕入れ先を
大切にしていました。
ついつい上下の関係で、仕事をしてしまいがちです。
お互いがあってこそ、初めて仕事が成り立つものです。
幸之助は、いつもパートナーシップを、大切に仕事をしていました。

福岡市東区香住ヶ丘  株式会社 キョウエイホームより

安岡正篤 一日一

安岡正篤 一日一言

心を養い、生を養う

10月27日

斡旋の才

真木和泉が「斡旋の才」ということを説いている。斡旋は人(事)を愛すがゆえにその人(事)

によかれと世話をし、とりはからうことである。これは大事なことで、

斡旋の才のある人間はひとかどの人物といってよい。政治家はこの才を本領とするものだが、

必ず徳と相待つ必要がある。さもないと今の活動家のような、とかく利権屋に堕してしまう。

 

福岡市東区香住ヶ丘  株式会社 キョウエイホームより