『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

12月22日 「結果だけでは」

幸之助は結果を大事にした人です。しかし、経営理念に反する
結果を評価しませんでした。
私はファクシミリの開発の時に結果を急ぎました。
大赤字ですから、なんとか良い結果を創ろうと思ったからです。
しかし、どんなに自社に有利なことでも、よく叱られました。
「神が許さん」という言葉で注意されたこともあります。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

12月21日 「一念が大事」

一時が万事と言いますが、一つのことに集中して努力している
人は、時間の差はあっても必ず成功します。

幸之助はこうした天地の理法を感じていたと思います。
私があきらめそうになると、「道を変えたらあかん。どんな逆境
に出会っても、初心にかえって最後までやり遂げるんや」と、励
ますように諭してくれました。

あれもこれもと、気の多い人のことを器用貧乏と言いますが、
一念が大事です。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

12月20日 「経営のコツをつかむ」

私が一番苦労したのは、東方電気の再建でした。何度も
何度も幸之助に叱られました。
そして、そのたびに、上手くいくコツを体得していったように
思います。

「君な、上手くいくかどうかは、経営者自身の問題や。経営
のコツをつかんでいるか居ないか、それが成功するか失敗
するかを決めるんや」

人間は反省しながら挑戦し、挑戦しながら反省して経営の
コツをつかんでいくと思っています。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

12月19日 「社長の喜び」

幸之助は非常に神経質で繊細な方でしたが、社員に対しては
いつも幸せだけを願う人でした。
ある時、こう言われたことがあります。
「社長の喜びは賞与を渡すときや。ガバッと渡すと、もらう方も
ウワッと受け取る。共に喜ぶ社員の顔を見るのが経営者の
一番の醍醐味や。そういう経営をせなあかんで」
東方電機の問題解決は、この考え方を教えてもらったからです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

12月18日 「三人の仕事を二人で」

幸之助は社員を大事にするだけでなく、物心両面の豊かさが
が大事だと考えていました。
「人間は精神的満足だけではあかん。生活があるんやから、
給料もガバッと出さなあかん。その為には、三人の仕事を二人で
やったらええんや」
つまり、創業者はバランス感覚が優れた人でした。
だから、会社の生産性をあげていったら、いくらでも給料は
高く払っていけると考えていたのです。