『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

12月22日 「いつもでも生くべし」

死して不朽の見込あればいつでも死ぬべし。生きて大業の見込あらばいつもでも生くべし。 
  安政6年7月中旬「※高杉晋作あての書翰」

【訳】

死んでも朽ちることはない、という見込みがあれば、いつでも(国家社会のために)身を投げ出すべきである。
生きて大きな仕事をなし遂げる見込みがあれば、いつまでも生き永らえるべきである。

※長州藩士高杉晋作。暢夫は字。松陰が久坂玄瑞と共に最も期待した高弟の一人。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

12月21日 「積徳積善でなくては」

積徳積善でなくては大事は出来ず。  
安政6年4月頃「※野村和作あての書翰」

【訳】

人としての徳を積み、よきことを積み重ねなければ、大きな仕事というものはできいないものである。

※野村和作。入江杉蔵の実弟であり、松陰の高弟。後の子爵野村靖。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

12月21日 「一念が大事」

一時が万事と言いますが、一つのことに集中して努力している
人は、時間の差はあっても必ず成功します。

幸之助はこうした天地の理法を感じていたと思います。
私があきらめそうになると、「道を変えたらあかん。どんな逆境
に出会っても、初心にかえって最後までやり遂げるんや」と、励
ますように諭してくれました。

あれもこれもと、気の多い人のことを器用貧乏と言いますが、
一念が大事です。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

「人情に原づかずんば」

凡そ事人情に原づかずんば何ぞ成るあらん 
 安政6年5月上旬カ「某あての書翰」

【訳】

だいたい、何事であっても、人に対する思いやりや慈しみの心を動機としないのであれば、
どうしてなし遂げることができようか。できはしない。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

「人の至情なり」

知る所ありて、言はざること能はざるは、人の至情なり。 
 安政2年3月「士規七則」

【訳】

(よき教えを)知って、それを他にいわないではおられないのは、人のまごころである。