『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

11月19日 「人を動かす」

幸之助は社員をとても大切にしました。
「社員が多くなればなっただけその分の心配を背負うのが社長の役目や」と、
常々言っていました。
そして私を励ますように
「しかしな、辛く苦しいがそこに指導者の生きがいがある」と諭されました。
叱るべき時は叱り、いたわるべきところはいたわる。
寛厳、よろしく導いて行くところに、人間の真の成長があるのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

11月18日 「有の儘」

人に交はる事は有の儘なる事を貴ぶ。   安政2年3月某日「※松本源四郎あての書翰」

【訳】

人と交際する際には、あるがままの心で接することが大切である。

※ 長州藩士 松本彦右衛門の子。天文・暦・数学教師。松陰の友人。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

11月17日 「困難を乗り越えよう」

幸之助は幾多の困難と果敢に戦って生きた人です。
「君な、困難に怯えてなんかいられない。希望を持って
挑むしかないんだ」と、言われました。

心配や憂いは、新しくものを創り出す一つの転機として
捉えていたのです。
困難があっても正々堂々とこれに取り組めば、新たな
道が開けてくるのです。

「君、悩んだり心配するのがイヤだったら経営者やめる
ことや」と教えられました。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

11月17日 「思ふまいと思うても」

扠も々思ふまいと思うても又思ひ、云ふまいと云うても又云ふものは国家天下の事なり。   
安政元年12月12日「※兄杉梅太郎あての書翰」

【訳】

いやどうも、考えまいとしてもまた考え、いうまいとしてもついいってしまうのは、国家天下のことである。

※ 兄杉梅太郎。字は伯教。生涯、松陰を理解し、助けた。後、民治と改名した。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

11月16日 「責任者の意識を持て」

責任者とは、被害者意識の対極にあるものです。
幸之助はすべては自分に責任があると考える人でした。

まず自らの心に問うて、他人のせいにしているところがないかを
考えることが大切です。
如何なる事態に立ち至っても責任を引き受け、むしろそれを
活力の源とする、強い意志が責任を果たすこととなるのです。

「君、被害者意識は自分をだめにする」
私の心を見透かすように言われたことがあります。