木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
11月26日
「会社を変えたいなら」
会社を変えたいなら、社長が変わりなさい。
社員を変えたいなら、自分を変えなさい。
自分を変えたいなら、変わろうとまず、決めることです。
自分を変えるには、「変わりたい」と、心の底から願うことです。
幸之助は、「人間は苦労して変わったぶんだけ、幸せになるものだ」と言っています。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
11月26日
「会社を変えたいなら」
会社を変えたいなら、社長が変わりなさい。
社員を変えたいなら、自分を変えなさい。
自分を変えたいなら、変わろうとまず、決めることです。
自分を変えるには、「変わりたい」と、心の底から願うことです。
幸之助は、「人間は苦労して変わったぶんだけ、幸せになるものだ」と言っています。
今月のテーマのように「○○と△△」に相対する言葉を入れるとしたら何が思い浮かびますか。「夫と妻」「投手と捕手」「作家と編集者」など、様々考えられるでしょう。今週はある「弟子と親方」の関係から、二者の心の向き合い方にスポットを当てます。
木工職人のAさん。高校卒業後、地元で評判だった親方のもとに弟子入りしました。その親方は昔気質の職人で、「仕事は見て盗んで覚えるものだ」が口癖でした。
しかし、最初は失敗ばかりです。親方に叱られるたびに、なぜ仕事を教えてくれないのだろうと、不満に思っていました。
数年が過ぎたある日のこと、親方のもとに急な仕事が飛び込んで来ました。お得意様からの依頼で、家具の引き出しが壊れ、困っているとのことでした。
「もう一人で出来るだろう。行ってこい!」と、出張修理を命じられたAさん。突然のことに驚きましたが、急いでお得意様のお宅に向かいました。頼りになるのは、仕事の合間にとったメモだけです。それは、ノート数冊分に及んでいました。
ノートを見ながら修理をしていると、お客様から「懐かしいね。あなたの親方も、新人の時はノートを見ながら仕事をしていたよ」と声をかけられたのです。「親方も同じだった」という言葉に自信が出てきたAさん。一人での修理を終えることができました。
数日後、そのお客様から別の家具の注文が入りました。Aさんは親方に命じられ、再びお客様の家に向かいました。
注文内容は椅子二脚の製作依頼です。デザインや素材、背もたれに使う生地の好みなどを聞きながら、「実はね…」と、Aさんは意外な話を聞いたのです。
「あなたが引き出しを直してくれた後、親方が訪ねてきたの。弟子の仕事ぶりが気になるみたいで、入念に調べていたわ。あなたの一所懸命な仕事ぶりを話したら、親方はすごく喜んでいたわよ」
〈厳しいばかりではなく、常に自分を見てくれていたのだ〉と親方の真情を知り、Aさんの胸に込み上げるものがありました。
会社に戻り、注文内容を報告すると、親方は「うん」と無愛想に頷くだけです。しかし、Aさんに不満はありませんでした。心の中では、親方を尊敬する気持ちが以前より強くなっていたのです。
椅子の製作はAさんに一任されました。親方にアドバイスをもらいながら、数カ月を経て完成した二脚の椅子は、お客様から大好評を得ました。その後、同じ椅子をあるコンテストに出品したところ、なんと金賞を受賞したのです。
Aさんが親方から会社を引き継いだ現在でも、この椅子は主力商品として、手作り家具の良さを伝える役割を果たしています。
この二人の間に流れているのは、親方から弟子への「慈愛」と、弟子から親方に向かう「敬愛」です。これら二つが相関し、ぴったりと重なりあった時に、予想を超える大きな成果が生まれることを教えてくれる話です。
安岡正篤 一日一言
心を養い、生を養う
11月25日
悟りとあきらめ
内容の有無、高低、深浅の差はあるが、五十の頃は知命の時候である。
聖人に於ては悟りと云い、常人に於てはあきらめと為す。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
11月25日 「暗い絵を描けば」
悲観した暗い絵を描けば、その通りの方向に、現実も動いて行く。
自分も不可能だと思えば、必ず不可能になる。もうだめだと思っ
たら、必ずだめになる。
だから、そんな悲観的なイメージは心から消し去らねばならない。
安岡正篤一日一言
11月24日 運を高める
人間は深い精神生活を持たなければ、本当の意味の形相・色相は養われない。
結局、運というものは相に現われ、相がよくなれば運もよくなる。
しかし運をよくしようと思えば、結局、心を養わなければならない。…
心を養うということは学問をすることで、したがって、本当の学問をすれば人相もよくなり、運もよくなる。
すべてがよくなる。
運も相も結局は学問にほかならないのである。
学問・修養すれば自ずからよくなる。
そこで昔から本当の学者聖賢は、相や運の大事なことは知っておるけれど、敢(あえ)てそれを説かなかった