『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

6月14日 「わからないことは人に尋ねる」

自分でわからないことは、人に尋ねる。
素直な気持ちで聞き、静かに考えれば、行くべき道は、
自ずと決まるのです。
幸之助は、何でもよく私に聞きました。
聞かれた方は、嬉しくなって、一生懸命に答えます。
人生問答は、確かにその人を向上させます。
これが成功の方程式です。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「武士の嗜み」 

聖賢の書を読みて切磋琢磨する処、是れに出でず。是れを武士の嗜みと云ふ。  嘉永3年8月20日「武教全書 守城」

【訳】

聖人や賢人など、立派な人の書を読んで身心を磨く、これ以外にはない。これを武士のたしなみという。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

6月13日 「熱意だけは
最高でなければならない」

経営者は、経営に対して熱意だけは最高で
なければなりません。

「この子は、熱心な子でしてね」と、幸之助は、
私を紹介する時にいつも言っていました。

後でわかったことですが、これは慰め言葉
だったのです。「熱意がすべてだ」と。
熱意が人の心を動かし、会社を動かすの
です。
指導者は熱意だけは最高でなければなり
ません。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「人材を聚むるは」 

人材を聚めて国勢を振ふは今日の要務たり。而して人材一たび聚まらば、則ち国勢振ふ期せずして振はん。人材を聚むるは其の器に随つて之れを叙用するに如くはなし。 安政5年12月「学校を論ず 附、佐場」

【訳】

才能のある人々を集めて、国家の勢いを盛んにすることは、今日の重要な務めである。そして、人材が一旦集まれば、国家の勢いを盛んにしようと思わなくても、自然に盛んになるものである。人材を集めるには、その器量に応じて、これを任用するのが一番である。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「備はらんことを一人に求むるなかれ」 

備はらんことを一人に求むるなかれ。(中略)古語にも、「庸謹の士を得るは易く、奇傑の士を得るは難し」と云へり。小過を以て人を棄てては、大才は決して得べからず。(中略)如何なる善政良法も、賢才の人あつて是れを行はざれば、行はるるものに非ず。  嘉永2年6月4日「武教全書 用士」

【訳】

あらゆる能力が備わっていることを、一人の人に求めてはいけない。(中略)昔の言葉にも、「平凡で慎み深い人を得るのは簡単だが、すぐれて傑出した人を得るのは難しい」といっている。ちょっとした失敗を理由に人を見捨てていては、すばらしい才能をもった人は決して得ることはできない。(中略)どんなによき政治や法であっても、りっぱな才能のある人がこれを実施するのでなければ、決してよく行われるものではない。