『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

6月10日 「人を育てるということ」

「人を育てるということが、経営者として何よりも大事な
ことである」
松下幸之助は、モノを創る前に、人を創ると人材教育を
大切にしていました。
人材育成で、大事なことは、仏法の「桜梅桃李」の原理
です。桜は桜、梅は梅です。
個性を伸ばしたとき、創造性が生まれるのです。

*「桜梅桃李」(おうばいとうり)
桜は桜の、梅は梅の、桃は桃の李(すもも)は李の独自
の特徴を生かして、独自のきれいな花を咲かせると言
われています。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

6月10日 「楽しむ所を楽しむ」

 

徒(中略)曰く、「遇不遇は天のみ、我れに於て何かあらん。我れは我が楽しむ所を楽しみ、以て慊らざることなかるべし。況や人の共に其の楽しむ所を楽しむあるをや」と。 嘉永2年4月7日「児玉君管美島軍事を拝するを賀する序」

【訳】

仲間が(中略)いった。「世に認められるか否かは全て天命である。私にとっては何の問題でもない。私は自分の楽しいと思うところを楽しみ、それで十分満足である。ましてや、他の人が一緒に私の楽しむものを楽しんでくれているのに」と。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

6月9日 「協調と対立」

ある時、幸之助に競争という質問を投げかけました。
市場経済の中で、共存共栄は果たして可能なのか、
その確信が無かったからです。

幸之助は「協調も大事だが、対立や競争の中から
新しい知恵や発想が浮かぶ」と考えていたようです。
良い意味の闘争心は、新商品作りのエネルギー
となり、事業発展の基礎となるのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

6月9日 「速久処仕已に初めに決す」

 

易に云ふ如く、「君子は幾を見て作ち、日を終ることを待たず」の理にて、道の否泰、時の可否は聖人一目瞭然にして、速久処仕已に初めに決す、亦明決ならずや。  安政3年6月7日「講孟劄記」

【訳】

『易経』にいうように、「心ある立派な人は、ことのきざしを見て、すぐに行動を起こし、一日たりともぐずぐずしてがいない」。この通りであり、聖人は、人としての道が正しくないか、正しいか、また、時宜が適当であるか否かをすぐに見抜き、その最初において、自分の進退を決めている。まことにはっきりした決意ではないか。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

6月8日 「今やるべきことをやる」

幸之助の発想の原点は、宇宙根源の法則です。
太陽は東から昇り西に沈みます。
つまり大自然の運行のように我々の経営にも代えがたい
法則があるのです。

しかし大きな視点だけで経営をしたのではありません。
現実を見据え、今やるべきことは何かを決して忘れない
人でした。
今日一日、この一瞬に、明日を作る力があるのです。
成功は、瞬間決算の積み重ねです。