『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月24日 「死ぬ決意をもて」

「君な、人の上に立つものは部下のために死ぬというほどの
決意をもたなければあかんのやで」と、幸之助に言われました。

師弟の誓いは、一番尊いものです。

上司が部下のために死ぬという決意があれば、部下は上司の
ためなら、死も恐れないものです。
経営者も社員のために、いつでも自分を投げ出す覚悟があれば、
部下は喜んでついてくるものです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

9月24日 「天の我れを待つ」

※1姫昌の易卦、囚と作りて明かに、※2丘や春秋試ひられずして成る。古より英雄多くあらず、天の我れを待つ亦軽きに非ず。 安政2年9月7日「戯言」

【訳】

周の文王は殷の獄舎である羑里に囚われて、易の六十四卦を作った。孔子は諸侯に採用されなかったので、『春秋』を著したという。(私も今、野山獄にいるのだか
ら)天が私に期待していてくれるものは決して軽いものではない。(天の期待に応えなければいけない。)

※1 姫は周の姓、昌は文王の名。

※2 丘は孔子の名。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月23日 「死んではならぬ」

「死んではならぬ。何としても生きるんだ」

どんなに、苦しい時でも、愛する人と、心で繋がっていると思うと
救われる。生きられる。

愛なくば死、愛は生そのものです。

如何なる事があっても、愛と希望が決意を創り、
決意が人間を立ち返らせるのです。

人は赤い糸で結ばれています。

幸之助は愛そのものの人でした。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

9月23日 「吾が心遂に忘れず」

龍蛇時に屈すれども、吾が心遂に忘れず。 安政5年正月四日「新年三十短古」

【訳】

龍は時を得れば天まで勢いよく駆け上り、得なければ、蛇となって地に伏し、屈するものである。私は(何度屈したとしても)龍となって、天に駆け上がらん、と
の志を忘れない。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月22日 「初心の感動」

「日々新た」が、幸之助の口癖でした。すべて最初の感激や
喜びを思い出し、日々新たな気持ちでものごとに取り組めば、
成功しないものはない、と考えていました。

惰性に陥るのは人間の常です。惰性の中には知恵も創造性
も出てこないのです。

事にあたって、日々新たに初心の感動を思い起こせば、いつ
でも新たな知恵と喜びが生まれてきます。