『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月18日 「視点を変える」

「君な、視点を変えることや。ものごとには限度がある。月も欠け、太陽も昇れば沈む」

これも、よく幸之助に言われたことです。
満つれば欠けるというように、限度がきた時には、すべてを方向転換すれば解決していくのです。
異質化し、進化してこそ、成功はあるのです。
同じ視点ばかりで考えていたら、見えるものが見えなくなってしまいます。
進むべき道が、見えなくなってしまうのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

9月18日 「大ぞらの恵はいとど遍ねけり」

 

大ぞらの恵はいとど遍ねけり※人屋の窓も照らす朝の日  安政元年以降「和歌」

【訳】

大空の恵みというものは、残すところなくますます行き渡るものだなあ。牢獄の窓さえも照らしてくれる朝の光であることだなあ。

※萩の野山獄

『吉田松陰一日一言』

口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

9月17日 「大節に臨みて」

名利の寰区贋も真と作る、誰れか大節に臨みて其の身を致さん。 安政2年2月2日「※僧月性の詩を読む」

【訳】

名誉や利益ばかり追い求める俗世間においては、時にニセモノがホンモノとされる場合がある。しかし、節義を貫かねばならない時に、一体、誰が身を捨ててことに当た
るであろうか。そんな人は本当に少ないものである。

※周防国遠崎村(現、山口県柳井市遠崎)妙円寺の海防僧月性。松陰の同志。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月17日 「根っこが大事や」

幸之助に「木野君。根っ子が大事やで。根なし草には花が咲かんと
言うじゃあないか」とよく言われたものです。
東方電気再建のおり、自分自身に信念がなければ本当の経営は
出来ないと諭されました。

経営理念を軸に、王道の経営に徹し、人間主役の経営、人に光を
当てる経営を確立できれば、成功は、目に前に来ています。

根っ子が大事や。ことあるごとに私を支えてくれた言葉です。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月16日 「私が心して学んだこと」

すべては学校であり教師である、という考えが幸之助にありました。
つまり、万物は皆、師という哲学があったのです。

求める心が強くあれば、学ぶことは無限にあるのです。
学んでこれだと気づけば、一念を定めて実行あるのみです。
「学ぶことは、生きること」と、幸之助は楽しみながら、経営していました。
私が心して学んだことです。