『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月15日 「発送を転換せよ」

「君な、発想さえ転換すれば不況は外にあって内にはないんだよ。
みんなの心がつくりだしているだけや」と、幸之助は、困っている
私をよく元気づけてくれました。

不況は人災、人災ならば、人が治せないはずがない。幸之助は、
不況の時に、大改革をやり遂げ、新しい発想で、新分野を開拓
して、飛躍してきました。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

9月16日 「其の嘲りに任す」

粉々たる軽薄子、百喙其の嘲りに任す。猶ほ喜ぶ夢寐の裡、却つて故友に逢ふことを得。 安政元年9月以降「五十七短古」

【訳】

多くの軽薄なものたちが口うるさく(私の)悪口をいうが、私は一切意に介しない。そんなことよりは、眠っている間に(夢の中で)昔からの友と会うことができたこと
の方が嬉しい。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

9月15日 「居の安きを求むるは」

悪衣悪食を恥ぢ、居の安きを求むるは則ち志士に非ず。 安政3年8月以降「武教全書講録」

【訳】

粗末な服を着ることや粗末な食事を恥ずかしく思い、立派な家に住みたいと望むことは、道に志し、正しい生き方をしようとする武士のあり方ではない。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月14日 「素直な反省」

「反省のない経営には、発展がない」と、幸之助によく言われました。
そして、「発展のある経営には、必ず反省がある」ということも、東方
電気時代に教えられたことです。

生きた反省、元気の出る反省でなければ、心が死んでしまいます。
反省して、自信をなくしてしまっては、本末転倒です。

「素直な反省、これが成功の秘訣だ」
この言葉どおりの実践を幸之助はしていたのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

9月14日 「我が党平生の志す所」

〇天下の広居に居り、天下の正位に立ち、天下の大道を行き、志を得れば民と之に由り、志を得ざれば独り其の道を行ふ。富貴も淫する能はず、貧賤も移す能はず、威
武も屈する能はず。此れを之れ大丈夫と謂ふ。(孟子本文)

此の一節反復熟味すべし。我が党平生の志す所此の外他事なし。今悉く其の義を釈せず。 安政2年8月21日「講孟劄記」

【訳】

〇天下の広居に居り、天下の正位に立ち、天下の大道を行き、志を得れば民と之に由り、志を得ざれば独り其の道を行ふ。富貴も淫する能はず、貧賤も移す能はず、威
武も屈する能はず。此れを之れ大丈夫と謂ふ(仁という天下の広い住居におり、礼という天下の正しい位置に立ち、義という天下の大道を歩む。志を得て、世に用いられ
ぬならば、天下の人民と共にこの正しい道を行い、志を得ないで、用いられぬならば、自分一人でこの道を行う。財貨が多く位が高くても、その心を墜落させることがで
きず、逆に、貧乏で身分が低くても、その心を変えさせることができない。威光や武力をもってしてもおびえさせることができない。こういう人をこそ、本当の男児とい
う)。(孟子本文)