『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

9月5日 「一路あるのみ」

 

遇に安じ天を楽しむの一路あるのみ。 安政6年5月2日「知己難言」

【訳】

今ある境遇に安んじてあくせくしない、という生き方があるだけである。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月5日 「経営の使命」

「何業かの業種を問わず経営の使命に変わりはない」と
幸之助は言っていました。
製造業たると、問屋業たると、小売業たるとを問わず、
お客様に喜んでいただき世の中から必要とされる仕事
ならば、儲けは後から必ずついてくるものです。それが
正しい経営なのです。
事業ほど、人を幸せにする尊い仕事はありません。
これに気づいた人がすべてを成功に結びつけるのです。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月6日 「錦の御旗をかかげよう」

錦の御旗や水戸黄門の印籠は、人を正しい道に導く
大いなるものです。
幸之助はこれを「正義を象徴する一つの力」と述べて
います。
錦の御旗をもってことに当たれば、すべてのことは正
しく判断することが出来るのです。
社長たるもの、正義の旗を押し立てて、自信を持って
王道の経営に徹してもらいたいものです。
社員のために、会社のために、社会のために、間違
っても覇道の経営にならないように。
指導者たるもの正義の旗を押し立てて行かなければい
けません。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月30日 「一箇不朽なるものを成就せば」

人生倏忽、夢の如く幻の如し、毀誉も一瞬、栄枯も半餉、唯だ其の中に就き、一箇不朽なるものを成就せば足る。 安政6年2月22日「※松如に復す」

【訳】

人生というものは極めて短いものであり、夢、幻のようなものである。誹りを受けることも、褒められることも一瞬である。栄えることも衰えることも瞬時である。はか
ない人生である中で、一つだけでいい、永遠に朽ちない事柄をなし遂げられれば十分である。

※長州藩士佐世氏の家来、土屋矢之助蕭海。松如は字。松陰の友人、同志。生涯松陰を助けた

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月31日 「大丈夫自立の処なかるべからず」

大丈夫自立の処なかるべからず。人に倚りて貴く、人に倚りて賤しきは、大丈夫の深く恥づる所なり。 安政3年3月28日「講孟劄記」

【訳】

大丈夫(心ある立派な男児)は自立しなくてはならない。人にすがって高貴であったり、人にすがって卑賤であったりするというようなことは、大丈夫の深く恥じるとこ
ろである。