『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

9月1日 「公に背いて私に徇ふこと」

公に背いて私に徇ふこと、吾れ万死すとも能はざるなり。 安政6年2月27日「要駕策主意 上」

【訳】

国家に背いて、自分一身の欲望を満たすことなど、私は何回殺されても、そんなことはできない。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

9月1日 「自分を正し続けること」

幸之助は、いつも自分を正し続けることに努力を重ねて
いました。
「木野君な、正すべきところは、正してこそ、自分を向上
させることが出来るんやで。正すところを正さんから成功
しないんや」
常に、自分自身を客観視することは、難しい問題ですが、
それに成功しないかぎり、指導者の役割は果たせません。
指導者は、毎日が自分との闘いです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月30日 「一箇不朽なるものを成就せば」

人生倏忽、夢の如く幻の如し、毀誉も一瞬、栄枯も半餉、唯だ其の中に就き、一箇不朽なるものを成就せば足る。 安政6年2月22日「※松如に復す」

【訳】

人生というものは極めて短いものであり、夢、幻のようなものである。誹りを受けることも、褒められることも一瞬である。栄えることも衰えることも瞬時である。はか
ない人生である中で、一つだけでいい、永遠に朽ちない事柄をなし遂げられれば十分である。

※長州藩士佐世氏の家来、土屋矢之助蕭海。松如は字。松陰の友人、同志。生涯松陰を助けた

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之 著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

8月31日 「長たるものは」

「長たるものは、すべての責任を負うのが当然、それは
私の責任です、と言い切れているかどうか」
責任の転嫁は人の道に外れます。
また、責任の取り方は非常に難しいものです。
幸之助は、責任を果たすとは、事業計画を100パーセント
達成することと言っています。
この他に、責任の取りようはありません。
そのために長たる者は自分を磨き部下の尊敬の対象と
成るべきなのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「百人千人万人に傑出せん」

 

今、常人の通情を察するに、善を好み悪を悪むは固よりなれども、大抵十人竝の人とならんと思ふ迄にて、百人千人万人に傑出せんと思ふ者更に少なし。  安政2年8月9日「講孟劄記」

【訳】

今、一般の人々の気持ちを推測すると、善いことを好み悪事をにくむことは当然ではあるが、大抵人並みの人になれればいいと思っているだけである。百人、千人、万人の中で、飛びぬけてすぐれた人物になろうと思っている人は、誠に少ない。