『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り越えるか―

8月20日 「商品がどのように使われているか」

自分たちが、苦心して生産した商品が、世間でどのように
使われているか、もっともっと詳しく知ることが、経営の第
一歩だと、幸之助は強い関心を払っていました。
「商品はかけがえのない子供のようなもの」
世間ではどのように役立っているのか、どう評価されてい
るのか。
そこに、商売のすべてが結集されているのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

8月19日 「国事は極めて重し」

夫れ国事は極めて重し、苟も国に為すなくんば、朋友を得と雖も悦ぶに足らず、乃ち朋友を失ふも憂ふるに遑あらざるなり。 安政6年正月23日「※士毅に与ふ」

【訳】

国家に関する事柄というものは、大変重要なものである。仮にも、国家に貢献しないのであれば、同じ志をもった友を得たとしても喜ぶほどのことはない。また、朋
友を失ったとしても、憂慮するほどのゆとりもない。

※長州藩士 小田村伊之助。士毅は字。松陰の友人。後、松陰の妹寿が嫁いだ。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り越えるか―

8月18日 「誠実な一念」

真に人を動かすのは誠実さだけです。
いかに学識があり、地位が高くても人の心は簡単に
動きません。
命をかけるというほどの一念があって、初めて人の
心は動くのです。

如何なる困難にも対処する力が湧いてくるのです。
もうこのくらいでよいだろうという限界を自らつくって
しまえば、一歩の進歩も望めないのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

「風俗を美にせんとならば」

風俗を美にせんとならば、平時気節を尚ぶに如くはなし。気節を尚ぶは勤倹を励ますと直言讜議を奨むるに如くはなし。   安政5年9月6日以降「読綱鑑録」

【訳】

人々の心、日々のしきたりや習わしなどを美しくしようとするなら、普段の生活において、(人々の)気概や節操の堅さを敬って大切にし、重んずることである。そのための最善の方法は、まず倹約をさせ、また、遠慮せず自分の信ずるところをいい、正論を吐くよう奨めることである。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るかー

8月17日 「多くの人が成功しないということは」

「多くの人が成功しないということは、大通りがあるのに、無理に畦道(あぜみち)を歩いていくからである」
幸之助の哲学です。事業は、儲かったり、損したりするものという、根本観念に間違いがあるのです。
事業経営は、常に利益が伴うものなのです。経営の基本の考え方に、間違いがあるということは、
近道だと思って、無理に畦道を歩いているようなものです。
いつでも、大道・王道を歩んでいけば必ず成功するのです。