『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

7月23日 「無丁の野漢」 

 

大抵文辞ある人は言語信じ難し。無丁の野漢、是れ僕の※1此の人を取る所以なり。  安政6年正月2日「※2子遠に与ふ」

【訳】

だいたい、ちょっと学問をして、得意になっているような人の言葉は信じられるものではない。しかし、文字は全く知らなくても、上辺を飾らず、誠実であること、これ
が僕がこの人を信用する理由である。

※1「此の人」とは、野山獄の番人であった孫助をさす。

※2 長州藩の足軽 入江杉蔵。松陰の高弟。村和作は実弟。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

7月22日 「誰にでも与えるものがある」

「誰にでも与えるものがある。
笑顔を与える、励ましを与える、
求める活動から、与える活動へ転換を図りたい」
と、幸之助は一生懸命でした。

誰もが使っている言葉で、世界を創造することも、
また人を殺すことも出来るのです。
言葉こそ、人間を変え、人間と人間を結ぶ力です。

豊かな心は、豊かな言葉をはぐくみます。
豊かな言葉を与えたいものです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

7月22日 「人情は」 

 

人情は困しめば則ち振るひ、得れば則ち怠る。 安政4年3月25日「※中村理三郎に贈る」

【訳】

人の心というものは、苦しめば奮い立ち、思うようになれば、怠けてだらけてしまうものである。

※安政4年、十三歳で入門した、松下村塾の門人

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日」

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日」
―この時代をいかに乗り切るか―

7月21日 「道場が必要である」

「生きた経営を自得するには、道場が必要である。
その道場が会社であり、商店であり、社会である」
この考え方が幸之助の一生を貫いています。

謙虚な心さえあれば、自分の周囲にあるもの、いる人
すべてがわが心の鏡、自分が今日一日やったことが、
成功か失敗か、決して平穏無事な一日ではなかった
はずだと気がつきます。

自分の振る舞いの正邪が、そこにありのまま、映し出
されてくるものです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

7月21日 「学をなすの要は」 

 

凡そ学をなすの要は己が為めにするにあり。己が為めにするは君子の学なり。人の為めにするは小人の学なり。 安政2年9月7日「講孟劄記」

【訳】

学問をする時大切なのは自分のためにするということである。自分を正しくするための学問は立派な人の学問である。他人に認められるためにするのは、つまらな
い、心の正しくない人の学問である。