『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

6月29日 「絶対の確信などあり得るはずがない」

世の中に、絶対の確信などあり得るはずがない。
大事なことは、絶対の確信を自分自身が作り上げると
いうことです。

だから、経営理念というものは、正しい人生観、社会観、
世界観に深く根差したものでなければならないのです。
会社は、経営理念を軸としてまわっているのですから。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

6月28日 「その日、その月、その年の目的を持とう」

「その日、その月、その年の目的を持とう。それを遂行
するところに生きがいが生まれる」と、幸之助はいつも
言っていました。

どのようにサービスすればお客様に喜んでもらえるか、
それを考えるのが商売の基本です。
売る人の誠意や熱意が付け加えられてこそ、商品の
値打は本物になり、商売は成功するのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

6月29日 「士此の世に生まれては」 

士此の世に生まれては、才の高下と学の深浅とに随ひて、各々志す所なくんばあらず、但だ事変に遭逢して、自ら暴棄に安んずるは、是れ悲しむべきのみ。 安 政4年8月17日「※木原慎斎に与ふる書」

【訳】

侍たるもの、この世に生を受けたからには、もって生まれた才能の高下、修めた学問の深浅に従って、それぞれ志す所がなければいけない。ただ、避けることのできない辛い状況に出会って、自暴自棄になることは、実に悲しむべきことである。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

6月28日 「苛数を以て」 

 

聖人固より苛数を以て人を責めざるなり。 安政4年4月7日「※小田村士毅に与ふ」

【訳】

心ある立派な人は、罪を数えあげて、人を厳しく責めとがめることをしない。

※長州藩士 小田村伊之助。士毅は字。松陰の友人。後、松陰の妹 寿が嫁いだ。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

6月27日 「今人大眼目なし」

 

今人大眼目なし、好んで瑣事末節を論ず。此の弊読書人尤も甚し。(中略)其の自ら行ふ所を見れば、辺幅を修飾し、言語を珍重し、小廉曲謹、郷里善人の名を貪り、権
勢の門に伺候し、阿諛曲従至らざる所なし。行々の色著はれず、侃々の声聞えず、中ならず孝ならず、尤も朋友に信ならず、而して自ら居りて愧づることを知らず。是れ
を之れ務を知らずと謂ふ。

  安政3年5月29日「講孟劄記」

【訳】

今の人は大きな見方ができず、つまらない、枝葉のことばかり論じている。この欠点は読書をしている人に大変顕著である。(中略)そのような人の行動を見れば、上
辺を飾り、言葉づかいを重々しくしている。また、さっぱりとして、欲がなく、細かいことも注意深く謹み、ふるさとで立派な人と呼ばれたいと望み、権力のある家には
おべっかをつかい、自分を曲げてでも追従している。剛健な態度、剛直な見識はなく、忠孝を実践する様子もない。友人に信義がなく、自分の行いを恥じることも知らな
い。このような人を、人としてのなすべきことを知らない人という。