木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
5月1日 「心底からありがたく手を合わす」
お客様が出て行く後ろ姿に、心底ありがたく手を合わす。
これは幸之助の商いの姿です。
そういうお店には、人は自然と集まってくるのです。
人は情けの下で住むものです。
人は感性で買い、理論で納得するものです。
心が厚いか薄いか、深いか浅いか、強いか弱いか。
それが一切の根幹です。
そこに店の成果が表れるのです。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
5月1日 「心底からありがたく手を合わす」
お客様が出て行く後ろ姿に、心底ありがたく手を合わす。
これは幸之助の商いの姿です。
そういうお店には、人は自然と集まってくるのです。
人は情けの下で住むものです。
人は感性で買い、理論で納得するものです。
心が厚いか薄いか、深いか浅いか、強いか弱いか。
それが一切の根幹です。
そこに店の成果が表れるのです。
川口雅昭氏編 致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―
5月1日 「已まざる所なし」
已むべからざるに於て已む者は、已まざる所なし 安政3年5月29日「講孟劄記」
【訳】
人としてやめてはならいないことを平気でやめてしまうようなものは、どんな大切なことでもやめないことはない。
木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―
4月30日 「人間だけに与えられた無限の宝」
「感謝の心、奉仕の心は、人間だけに与えられた無限の宝だと思う。
今日一日、この宝で、ありがとう経営に徹したい」
事業経営で大切なのは、心の高貴さです。
どんなに才能があっても心が貧しくては成功しないのです。
川口雅昭氏編 致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―
4月30日 「徳を以て」
師弟朋友皆徳を以て交はる者なり。挟む所あるべからず。 安政3年5月29日「講孟劄記」
【訳】
先生と弟子、友達同士、みなそれぞれ人徳をもって交際しているのである。自分の身分や地位などを心にたのみ鼻にかけるべきではない。
短歌は、五七五七七の三十一
文字からなる、日本の伝統文化の一つです。喜びも悲しみも偽らず、誇張せず、そのまま、ありのままを言葉で表現します。
短歌づくりを始めて、十年が経つMさん。結婚後、四人の子供に恵まれたMさんは、子供の成長を歌に詠んできました。
幼子のつかまり立ちの練習にアイロン台はほど良い高さ
これは、生後十カ月でつかまり立ちを覚え始めた三男の愛くるしい姿を詠んだ歌です。
ライダーに変身をした幼子は強くなったと兄に歯向かう
三歳の次男が、仮面ライダーの変身ベルトを装着し、兄と触れ合う姿を表現しました。
幼子の父の日に書いた似顔絵は点々のヒゲと右手にビール
当時五歳だった長女からの贈り物。その嬉しさを詠んだ歌です。
幼子の背中で踊るランドセル
春の日差しにキラリ輝く
小学校に入学した長男。弾む足取りで、真新しいランドセルを背
負い通学する姿を表現しました。
家庭内の日常を短歌に詠み続けて、Mさんは、子供一人ひとりの個性を実感できるようになりました。「その個性を伸ばしてあげることこそが親の役目だ」と、Mさんは感じています。
*
倫理研究所が行なっている文化事業の一つに、「しきなみ短歌会」があります。倫理運動の創始者・丸山敏雄が、昭和二十一年三月に創立しました。
現在、「しきなみ短歌会」の支苑数は、全国で三四五。月刊誌『しきなみ』には、毎月五千二百名近くの投稿者があり、日本の短歌結社誌では、出詠数トップとなっています。
個性の発揚、生活の浄化には、種々の道があるであろう。ここにわれらは、短歌を得た。短歌は、われらの祖先が、最初に築きあげた芸術であり、今日残されて居る初期のものでも、すばらしい高さに達している。(中
略)文学の形式として、このよ
うな長い生命をもっているものは、外にないといわれる。実にわが国はえぬきの、また独得の平明簡素な詩形である。
(丸山敏雄『作歌の書』より)
短歌を通じて、生活の浄化と個性の発揚を目指すところが、しきなみ短歌の大きな特色です。
短歌を詠むにはまず「じっと見る」ことから始まります。仕事で忙しく、子供たちと接する時間も少ないMさんでしたが、短歌をきっかけに、子供たちをじっと見るようになりました。
「毎日の生活を改めて見直してみると、そこに美しさが満ち溢れていることがわかる」と丸山敏雄は説いています。短歌づくりを機に子供たちの成長を知り、ありのままの良さを見つけられるようになったMさん。家族に限らず、周囲の人や物に対しても、感動をしたり、感謝をしたりすることが多くなったといいます。
短歌は、ありのままを言葉で表現することで、自らの心を磨く実践なのです。