『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

4月28日 「万事自ら」

 

※文王を待ちて而る後に興る者は凡民なり。夫の豪傑の士の若きは文王なしと雖も猶ほ興る。凡民と豪傑の分を明かに知るべし。豪傑とは万事自ら創して敢へて人の轍跡を践まぬことなり。  安政3年5月17日「講孟劄記」

【訳】

文王のような心のある立派な王の指導を受け、その後で意気を奮い起こすようなものは凡民、一般の民衆である。豪傑、つまり傑出した人物というものは、文王の指導を受けなくても、みずからの力で興起するものである。凡民と豪傑との違いをはっきりと知るべきである。武勇にすぐれ肝っ玉のすわっている人は何事も自分で創意工夫するものであり、決して他人の行った真似などはしないものである。

※?~紀元前11世紀ごろ。 中国の周朝の始祖。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

4月29日 「信用をつくる」

「君、信用が商売発展の基礎やいうこと覚えときや」
若い私に幸之助が教えてくれたことです。
ファクシミリの成功は、この信用を重んじたことから出来上がった
のです。

幸之助は自分だけよければいいというような経営者ではありません。
全世界の人たちのために尽くす経営が信用を生んだのです。
ファクシミリの国際企画が出来たのは幸之助のこの一念からです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

4月20日 「賢者の楽しむ所は」

 

賢者の楽しむ所は道のみ、好む所は善のみ。勢位利禄、一も心に入ることなし。 安政3年5月17日「講孟劄記」

【訳】

心ある立派な人が楽しむのは、人としての正しい道だけである。また、好むのは、善だけである。権勢や地位、利益、俸禄などは、一つとして心にかかることはない。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

4月28日 「チャンスは見えないもの」

研修は新入社員の特権です。
こんな仕事を一生続けるのかと、会社を辞める人が多いのは
その単純な仕事の中に、多くのチャンスがあることを知らずに
いるからです。

チャンスは、いつでもどこでも平等にやってくるもの。
見えないチャンスをつかむのは、求める人だけに与えられる
特権です。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

4月27日 「一世の風俗を以て」

 

※平士の職は一身の脩治を本とし、一世の風俗を以て己が任となすべし。  安政3年5月28日「講孟劄記」

【訳】

平士たるものは、自分一身を修めることを根本とし、その時代の風俗をよきものとすることを、自分の任務と自覚すべきである。

 

※一般の藩士で、役職に就いていない武士。