『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

4月27日 「宇宙根源の法則とは』

朝になると太陽が東に昇り、夜には西に沈む。
また、翌日もこれを繰り返す。
春の次には夏が来て、秋とな冬となる。
そして、また春を迎える。

この自然の法則を、幸之助は、「宇宙根源の法則」と名づけ、
「すべての生命の開花の源」と考えたのです。
すべては生成発展しているのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

4月26日 「一善を行へば」

 

一善を行へば一善己れに存す。一益を得れば一益己れに存す。一日を加ふれば一日の功あり。一年を加ふれば一年の功あり。人を教ふる者かくこそ言ふべし。  安政3年5月23日「講孟劄記」

【訳】

一つのよきことを行えば、その善は自分のものとなる。一つの有益なものを得れば、それは自分のものとなる。一日努力をすれば、一日の功績がある。一年の努力をすれば、一年の功績がある。人を教えるものは、このようにこそ(門人を)教え導くべきものである。

 

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

4月7日 「心程」

 

心程人の能く知るものはなし。耳目四体は相見ざれば或は知らず。心に至りては一見せずと云へども、名を好み利を好み、徳を好み勇を好むの類、一として人目に逃るる所なし。(中略)畏るべきの至りと云ふべし。然れども是れ亦頼母敷の至りと云ふべし。 安政3年3月26日「講孟劄記」

【訳】

心ほど、人がよく知っているものはない。耳目や全身は直接会わなければ分からないであろう。しかし、心は会わなくても、名誉を好むとか、利益を好むとか、また、徳を好むとか、勇気を好むということは、一つとして、人に知られないものはない。(中略)最も恐るべきことというべきである。しかしながら、同時に最も頼もしいものというべきである。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

4月26日 「どんな人にも、世界一の能力がある」

「どんな人でも、世界一の能力を一つは持っている」
幸之助が言うと、不思議にも信じてしまいます。
私たちの祖先を51代さかのぼると、2251兆7998億1368万
5246人の両親に辿り着きます。
この膨大な遺伝子、DNAを私たちは受け継いでいるのです。
世界一の能力は、一つどころか幾つも持っているはずです。
幸之助は「人間は崇高にして、偉大な存在なのだ」と言い切って
います。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版

『吉田松陰一日一言』

―魂を鼓舞する感奮語録―

4月25日 「学と云ふものは」

 

凡そ学問の道死して後已む。若し未だ死せずして半途にして先づ廃すれば、前功皆棄つるものなり。学と云ふものは進まざれば必ず退く。故に日に進み、月に漸み、遂に死すとも悔ゆることなくして、始めて学と云ふべし。  安政3年5月23日「講孟劄記」

【訳】

大体、学問というものは、死ぬまで継続すべきものである。もしも、死んでもいないのに、途中でやめてしまえば、それまでの努力して得たものは全て捨ててしまったことになる。学問というものは、進まなければ、必ず後退するものである。だから、日に進み、月に進み、その結果、死ぬとしても後悔することがないようになってこそ、初めて学問ということができる。