『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

4月22日 「定年もなければ引退もない」

経営者には、定年もなければ引退もない。
毎日が戦いだ。
動けなくなるまで戦いだ。
戦い抜いて、戦い抜いて、初めて勝利の栄冠を手にする
ことが出来るのだ。
社員の幸せと、お客様の笑顔を得るために―。

最後の最後まで、心を砕いてこそ、上に立つ指導者と言
えるのです。
幸之助は、94歳まで現役でした。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

4月22日 「勇なくんば」

人苟も勇なくんば、仁智並びに用をなさざるなり。 安政3年5月20日「講孟劄記」

【訳】

人は真の勇気というものがなければ、慈しみ、思いやりの心や物事を理解し、是非・善意を弁別する心をもっていたとしても、何の役にも立たない。

『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』

木野 親之著
『松下幸之助に学ぶ 指導者の365日』
―この時代をいかに乗り切るか―

4月21日 「失敗は、失敗ではない」

失敗は、失敗ではない。
失敗は、チャンスを見出すよい機会です。
問題があるとすれば指導者の一念です。

幸之助は、「何もないのは、何でもあることや。何でもあることは、
よく見ると何でもないことに気がつくものや」と、いつも言っていま
した。
まるで禅問答のようでした。

失敗は失敗でないのです。

『吉田松陰一日一言』

川口雅昭氏編  致知出版
『吉田松陰一日一言』
―魂を鼓舞する感奮語録―

4月21日 「決して言はれぬなり」

各々其の職の上に於て、天命時運と云ふことは決して言はれぬなり。(中略)己が職を自ら廃し、是れを時運天命に附せば、不忠不孝、不仁不義、皆時運天命になるなり。 安政3年5月17日「講孟劄記」

【訳】

それぞれの人が、自分の職務上のことについて、天によって定められた宿命であるとか、時の巡り合わせであるなどということは、決していうことはできない。(中略)自分の職責を自分から放棄し、これを時運や天命の責任というのであれば、不忠、不孝、不仁、不義なども、みんな時運、天命となってしまう。